島根県のガイドブックに必ず載っている若草。
松江を代表する、静かな存在感の和菓子
島根県松江市の銘菓と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「若草」です。
お菓子自体は鮮やかな若草色。
けれど決して派手ではなく、そっとそこにある——そんな和菓子です。
けれど決して派手ではなく、そっとそこにある——そんな和菓子です。

この若草は、お茶を深く愛したことで知られる松江藩七代藩主・松平不昧公が、お茶会で好んだ菓子をもとに復元されたもの。
城下町・松江の老舗和菓子店で、今も変わらず大切に作られ続けています。
城下町・松江の老舗和菓子店で、今も変わらず大切に作られ続けています。
若草とはどんなお菓子?
若草は、島根県産のもち米を使ったやわらかな求肥に、若草色の寒梅粉をふんわりとまぶしたお茶菓子。
寒梅粉は、もち米を蒸して餅にし、焼いて乾燥させて粉にしたもの。

その名の通り、春の野に芽吹く若草を思わせる見た目は、角がきりっと立ち、やわらかいのに凛とした印象です。
お茶の文化が根づく松江では、お茶席のお菓子としても親しまれてきました。
ひと口でわかる、上品なバランス
口に運ぶと、まず外側の寒梅粉がサクッと軽やかに崩れて、ムニッと歯に吸いつくような食感のあと、優しい甘さが静かに広がります。
表面は落雁のようなジャリっとした歯ざわりがありながら、中は思った以上にもっちり。
シンプルな素材だからこそ、食感と甘さのバランスが際立ちます。
お茶と一緒に、静かな時間のお供に
濃いめに淹れた煎茶や抹茶と合わせると、若草のやさしい甘さがいっそう引き立ちます。
コーヒーとも試してみましたが、やっぱり抹茶に合わせるのが一番しっくりきました。
観光のお土産としても定番ですが、自分用に買って、ゆっくり味わうのもおすすめです。
季節を越えて、春を感じる銘菓
もともとは春の茶菓子として楽しまれていた若草。
今では一年を通して味わえるのも嬉しいところです。
松江の城下町と、お茶の文化が育んだこの一品。
静かで、やさしくて、飽きがこない。
そんな松江らしさが、ぎゅっと詰まった一品でした。

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