愛媛県内子町は、レトロな街並みが人気の観光地です。
そんな内子町にある「内子座」へ出かけてきました。
大正5年に創建・現役の芝居小屋「内子座」
内子座の駐車場に続く道にある看板もレトロで可愛らしいです。
大正5(1916)年に、大正天皇の即位を祝って建てられた内子座。
芝居小屋として地元に愛されてきた内子座。
老朽化で取り壊される予定だったのを、地元住民が一致団結して残すことになった国の重要文化財です。
入り口から立派な雰囲気。
軒唐破風の端に乗ってるおいなりさんが可愛らしいです。
内子にはお稲荷さん信仰があるようで、「招き猫」ならぬ「招き狐」になったんだとか。
大向(おおむこう)
公演がない日の内子座は、内部を自由に見学できます。
訪問時はテレビの撮影が入っていたので、2階から見学。
大向(おおむこう)というこの席は、2階の舞台正面の席。
桝席に比べるとリーズナブルで、当時の社交場だったんだろうなぁとロマンは広がります。
大向からの眺め。
目線を移すと、当時の株主の名前が掲げられています。
ガラス窓が多いですが、よくみるとガラスが良い意味で歪んでいます。
古き良き時代を感じさせる、大正時代のレトロなガラスにうっとり。
桝席
次は1階へ。
芝居小屋に立ち入るのは初めての経験。どこもかしこもレトロで非常に可愛らしい空間です。
中でも是非とも座ってみたかった桝席。
こんな狭い場所に大人4人も座ってたなんて、信じられない!
足も痺れるだろうし芝居に集中できたのかな。
二重織り上げ格天井
ふと見上げると、これまた素敵な天井。
「二重織り上げ格天井」と呼ばれ、神社など格式の高い建物に使われる様式です。
内子座は現役の芝居小屋としても利用されています。
訪問した日はサイレント映画の上映を行なっておりました。
サイレント映画を見るのも初めての経験でしたが、思っていたよりもコミカルで面白い!
活弁士さんが臨場感たっぷりに講釈してくれるのも相まって、昭和初期にタイムスリップしたような気分になりました。
奈落
奈落とは地獄のことではなく、舞台の下にある場所のこと。
少しカビ臭くて、石に囲まれていて、ルーブル美術館の地下に来たみたい。
ここで舞台をくるくる回したり、
花道に人を押し上げたりするギミックが間近でみられます。
今でも人力で動かしているんだとか!すごい!
スタンプが置かれていたので押してみました。
我ながら下手すぎて笑っちゃいます。
まとめ
内子座は重要文化財とはいえ、現在も現役の芝居小屋。
奈落など裏側も見せていただいたので、歌舞伎などを実際に見てみたいと思わせる場所でした。
舞台に上がることもでき、館内に置かれている法被を着て写真を撮ることもできます。
平日ならゆっくり過ごすこともできるので、のんびりお出かけしてみてはいかがでしょうか。
内子座 詳細
内子座のバーチャル体験もできます↓
〒791-3301 愛媛県喜多郡内子町内子2102
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