大広重展
江戸の4大浮世絵師のひとりとしても有名な歌川広重。
(参考までに他の3人は写楽・歌麿・北斎。)
江戸時代に活躍した広重の代表作「東海道五捨三次」が見られるということで、愛媛美術館へ出かけました。
美術館に大きく飾られたポスターは縦2mくらいはあろうかというサイズの「名所江戸百景 深川洲崎十万坪」。
大きくなってると、さらにダイナミックさが増していい感じ。
展示物は写真NGでしたが、入り口には写真OKな垂れ幕の「四日市 三重川」が。
登場人物になりきって、傘を拾いながら写真を撮っている方もいて、みんな楽しそう。
「東海道五拾三次」は東海道がテーマの浮世絵なので、所々「東海道中膝栗毛」の登場人物らしき人が描かれていたり、当時の宿場の登場人物がユーモアたっぷりと描かれていて、クスッと笑ったのは私だけじゃないはず。
絵を見て笑ってるなんて、マスクしてなかったら怪しい人だったかも笑。
車もなくて、関所を通過するのも大変で気軽に旅行もできなかった時代、広重の浮世絵を見て旅行した気分に浸っていたのかな?なんて思いながら、江戸時代の生活を想像しながら、楽しく観賞できました。
浮世絵摺り体験
ワークショップで浮世絵剃りのワークショップを行っていたので、意気揚々と参加。
5つの板木が用意されていて、1枚の紙に色を順番に乗せていきます。
プラスチックとゴムでできた板木に、ローラーでインクを乗せます。
印刷がずれないようにするための目印、左下にある「見当」に紙を合わせ、上から馬連でクルクル。
単純作業ですが、やってみるとこれが意外と面白い!
小学生の頃、版画の授業は好きだったなぁ。
ちなみに浮世絵は原画を描く人(歌川広重)、板木を掘る人、摺る人と分業制で制作されていました。
広重が描いたモノクロの原画は版木に糊で貼り付けられ、版木を掘る時に無くなってしまいます。
原画を描く人ももちろんすごいけど、彫り師もすごい技術者だよなぁ。
今回は5色でしたが、ちょっとずつカスレがあったり個性が出ていて、周りの人と見比べると面白い。
10色摺の本物はココで見られます→歌川広重「六十余州名所図会 伊予西条」
浮世絵刷り体験をした後で本物を見たので、感動もひとしお!
広重が石鎚山を描いていたなんて、知りませんでした。
石鎚山は西日本一高い山です。
いつか登ってみたいなぁ。
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