ゴールデンカムイの聖地の一つと聞いて、行ってまいりました。
江戸東京たてもの園
江戸たてもの園は、江戸から昭和の建物を移築した、野外博物館です。
北海道にある開拓の村のような雰囲気ですが、開拓の村よりは規模も小さく、サクッと周ることができます。
武蔵小金井駅から、バスと徒歩で15分程の小金井公園内にあります。
受付のビジターセンターから、もうすでに立派!
昭和15(1940)年に、皇居前広場で行われた「紀元2600年記念式典」のために建設された式殿を移築したものです。豪華な式典だったんでしょうね!
江戸東京たてもの園はビジターセンターから入って、東西に分かれています。
詳しい園内マップはこちらから→園内マップ
建物前のアルファベットと数字は園内マップに記載されているナンバリングです。
E=東ゾーン・C=センターゾーン・W=西ゾーン
E3・鍵屋
10巻91話。第七師団から逃げるシライシのシーンで登場。
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白「はあッ」バキッ「とあぁ」
原作に出てくるのは鍵屋の正面ではなく、裏側です。
さすが脱獄王シライシ、運動神経いいね!
原作では反転されていたので、私も反転してみました。
E5・仕立屋
ゴールデンカムイ6巻56話松前藩で、日泥一家の千代子のいた家の外観として登場。
57話尾形が馬吉に言った「妾の家に案内しろ」の次のコマ。
10巻92話でインカラマッと谷垣と3人で歩くチカパシが「トカプ!!」と叫ぶシーンの左の建物(反転されてます)。
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2023/01/D6231ECB-31BD-46B2-ACF8-5ABF71806F0A.jpg)
仕立屋
内部は6巻の作中とは違って、囲炉裏や台所などはなく、大正時代の仕立て屋の仕事場が再現されていました。
戦後は八百屋として使われていた建物です。
格子の中にしとみがついていたり、2階部分の天井が張っていなかったりと相当古い建物です。(二階部分は現在見学不可)
E2・小寺醤油店
6巻50話 キロランケが札幌で立ち寄った銃砲店(反転して、看板の文字が三田火薬銃砲店に変わってます)
58話 茨戸編戦闘時の背景
28巻278話 カエコお嬢様「さようなら〜」の背景
大正期から港区白金で営業していた醤油店を移築されたものです。
昔は醤油も味噌も酒も量り売りでした。
E6・武居三省堂(文具店)
16巻155話 ヤマダ曲馬団の扉絵に半分だけ描かれている武居三省堂。
だいぶ引きになりますが、原作的な構図はこんな↓感じでしょうか?
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2023/01/15FD41BC-B41B-46EC-A874-EC8F350CF9B5.jpg)
鯉登少尉と月島軍曹が曲芸してたり、杉元がおにぎりお手玉してたり、チカパシも可愛い
タイル張りの看板建築。
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2023/01/37A8A9F2-C494-418F-AA0B-0B7CA7ED5604.jpg)
武居三省堂(文具店)
昭和2(1927)年に建てられた武居三省堂は、文具屋さん。
当時の文具は筆がメインということで、なんとも味のある空間になっています。
引き出しがたくさんあって薬屋さんっぽい感じもあります。
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2023/01/891413FD-BE63-45AF-9C5F-89CA02D5977C.jpg)
壁一面の引き出し、開けてみたい!
映画「千と千尋の神隠し」に出てくる、釜じいのお部屋のモデルでもあるんだとか。
隣に立っている花市生花店も同じ神田に建っていて、元々は直線距離で300メートルくらいしか離れていなかったんだそう。
道路との関係で敷地が曲がっていたので、2軒とも店先が斜めになっています。
細長い看板建築なので、映画のセット感がものすごいです(笑)。
E7・花市生花店
ゴールデンカムイ31巻314話に登場。
梅ちゃんのお花屋さんです。
銅板貼りの看板建築。
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2022/10/8C1CA8FB-66AA-43A1-AF14-CDB98C7CDAFB.jpg)
花市生花店
現在は緑色になっていますが、建築当時は眩しいくらいキラキラの茶色だったんだろうなぁ。
お花の細かいレリーフにこだわりが見えます。
作中と同じく、中は花がたくさん。昭和30年代の様子を再現しています。
江戸時代には花は行商が売り歩くものだったのですが、店舗型になったのは時代の変化ですね。
建物からも歴史を感じることができて本当に面白い!
2階にも上がってみたいです。
最終話では3軒並んで登場してましたね!
E13・大和屋本店(乾物屋)
6巻56話松前藩で、土方さんが細かく刻んだ沢庵を乗せたお茶漬けを食べていた一膳めし屋さん。
16巻155話 ヤマダ曲馬団の扉絵にも描かれてました。
ちなみに史実の土方さんも大の沢庵好きだったんだとか!
E2・三井八郎右衛門邸
11巻103話に出てくる、花澤中将邸の一角として描かれています。
![](https://spicelover.net/wp-content/uploads/2023/01/38F56387-DC6A-427A-90F5-5CAFEA52C448.jpg)
三井八郎右衛門邸
愛知県・明治村にある幸田露伴住宅も花澤邸として描かれています。
ちなみに花沢邸の内装は、北海道・開拓の村にある旧青山家漁家住宅がモデルになっています。
ゴールデンカムイに登場しない建築も素敵
江戸東京たてもの園は、ゴールデンカムイに登場する建物以外にも、見応えのある建築がいっぱい!
E8・万世橋交番
レトロな雰囲気で、すごくかわいらしい建物!
煉瓦造りのため解体できず、建物ごと夜中にトレーラーに乗せて運んできたそうです。
明治後期のもので、東京に保存された交番では最古。
C3・高橋是清邸
個人的に一番驚いたのは二・二六事件の現場となった高橋是清邸が移築されていたこと。
暴力で言論を封じるのは、もう2度と繰り返してほしくないです。
屋外展示・SL
江戸東京たてもの園から少し離れた小金井公園の敷地内には、SLが展示されています。
1946年に三菱重工神戸造船所で製造され、1975年に旭川で廃車になるまで約30年活躍していました。
時代は違うけど、北海道で活躍していたんだね。
まとめ
開拓の村に比べるとゴールデンカムイに登場する物件は少ないですが、実際漫画に登場した建物が目の前に建っているのを見ると、おぉ!ここにあのキャラがっ!!と興奮すること間違いなしです。
敷地内には休憩所や食事処、自動販売機やベンチなどもあったので、休憩しながら隅々まで見て、写真を撮って、気付けば3時間以上滞在していました。
はぁ、聖地巡礼楽しすぎる。
江戸東京たてもの園 詳細
入園料:大人400円
開園時間
4月~9月:午前9時30分~午後5時30分
10月~3月:午前9時30分~午後4時30分
〒184-0005 東京都小金井市桜町3丁目7−1
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